外観は、一見して分かるとおり、ひし形にガラスを入れた、総ガラス張りの建物です。
「閉鎖的な公共建築(アメリカでもこんな評価があるのです)に、風穴を開けた」という評価が与えられています。
大きくカットされたようなデザインのせいもあって、写真で見るとそれほど高くない感じがしますが、地上11階、地下1階(駐車場)の図書館です。
シアトルの新しい観光地になっているとは聞いていましたが、館内を歩いていると、見るからにビジターの多いこと。館内の至る所でカメラのフラッシュが光り、20~30人の館内ツアーがあちこちに固まって動いています。当時、全米図書館協会の会合がちょうど開かれていたとのことで、その関係者もいたことでしょう。館内ツアーは、3階にあるビジターカウンターで常時受け付けています。他を見ているわけでなくとも、開放的なアメリカの図書館の先頭を走っているだろうと容易に想像ができる雰囲気に満ちています。職員約300人余がここで働いているそうです。
日本の図書館のイメージをコンセプトで覆しているように思います。
既成概念を覆す素晴らしさに感服です。